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【医師監修】急な腹痛と水下痢に襲われたら?原因と今日からできる対策、危険なサインまで徹底解説

  • 院長
  • 6月7日
  • 読了時間: 8分


急な腹痛と水様下痢はどうすればいいのか?


急な腹痛と水様下痢。

痛みは周期的に強く来るので非常に不安になりますね。

何かトンデモナイことが起きていて、自分はどうにかなってしまうのではないか。

不安が駆け巡ります。


そして、何かを飲んでもすぐに下痢になるので水分制限をしてしまう。

これが最悪の結果を招きます。下血に繋がります。


若い方の場合何も起きずに治ります。

対策は水分補給です。

腹痛も下痢も治りませんし、直す必要も有りません。


水とポカリを温めて飲めばすぐに治ります。


飲む目安は尿の色が透明に近くなるまで飲むことです。


若い方であれば何も起きずに治ってお終いです。

腹痛が酷いですが、すぐ治ると思えば比較的耐えられます。


では、一般的な内容を以下に示します。


急な腹痛と水のような下痢に襲われ、不安な夜を過ごしたり、日常生活に支障をきたしたりした経験はありませんか?多くの方が一度は経験する身近な症状ですが、その裏には様々な原因が潜んでいます。


この記事では、急な腹痛と水下痢の主な原因から、症状を和らげるための対策、そして病院を受診すべき危険なサインまで、詳しく解説します。消化器専門医が監修した正確な情報で、あなたの不安を解消し、適切な対処法を見つける手助けとなれば幸いです。


突然の腹痛と水下痢!その一般的な原因とは?


急な腹痛と水下痢は、体が何か異常をきたしているサインです。多くの場合、一時的なもので自然に治まりますが、その原因を知っておくことは適切な対処につながります。



1. 感染性胃腸炎(ウイルス性・細菌性)

最も一般的な原因の一つが、ウイルスや細菌による感染性胃腸炎です。「お腹の風邪」とも呼ばれ、突然の発症が特徴です。

  • ウイルス性胃腸炎: ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどが代表的です。これらのウイルスは非常に感染力が強く、カキなどの二枚貝や、感染者との接触を介して感染します。主な症状は、吐き気、嘔吐、水下痢、腹痛、発熱などです。特効薬はなく、安静にして水分補給を行うことが中心となります。

  • 細菌性胃腸炎: カンピロバクター、サルモネラ菌、病原性大腸菌(O157など)、腸炎ビブリオなどが原因となります。これらは不適切な食品管理や加熱不足の肉・魚介類、生卵などから感染することが多いです。ウイルス性に比べ、発熱や血便、激しい腹痛を伴うことが多く、抗菌薬による治療が必要になる場合もあります。


2. 食中毒

食中毒は、細菌やウイルス、毒素などが含まれた食品を摂取することで起こります。感染性胃腸炎と症状は似ていますが、特定の食品を摂取した後に複数人で発症するなど、集団発生の傾向が見られます。原因物質によって症状の出方や重症度が異なります。


3. 過敏性腸症候群(IBS)

精神的なストレスや不規則な生活が引き金となり、腸の運動機能に異常が生じることで起こります。検査をしても炎症や潰瘍など異常が見つからないのが特徴です。下痢型、便秘型、混合型などがありますが、下痢型の場合は急な腹痛とともに水下痢が起こり、排便後に症状が一時的に和らぐことが多いです。


4. ストレスや心因性

精神的なストレスは、自律神経のバランスを崩し、腸の動きに直接影響を与えます。緊張する場面やプレッシャーがかかる状況で、急に腹痛と下痢が起こることは少なくありません。これは「ストレス性胃腸炎」や「神経性下痢」とも呼ばれます。


5. 薬剤の副作用

特定の薬剤の副作用として、下痢が起こることがあります。特に抗生物質は、腸内の善玉菌まで殺してしまい、悪玉菌が増殖することで下痢を引き起こすことがあります。その他、一部の降圧剤や胃薬なども下痢の原因となることがあります。


6. その他の疾患

  • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病): 腸に慢性的な炎症が起こる病気です。下痢、腹痛、血便、発熱、体重減少などの症状が長期間続く場合は、これらの病気の可能性も考えられます。

  • 虚血性大腸炎: 大腸への血流が悪くなることで炎症が起こる病気で、高齢者に多く見られます。突然の腹痛と下痢(時に血便)が特徴です。

  • 甲状腺機能亢進症: 甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、全身の代謝が亢進し、下痢や体重減少、動悸などの症状が現れることがあります。

  • 乳糖不耐症: 牛乳などに含まれる乳糖を分解する酵素が不足しているため、乳製品を摂取すると下痢や腹痛が起こります。

  • 冷え: 体が冷えることで腸の動きが活発になりすぎたり、血行不良になったりして、下痢を引き起こすことがあります。


急な腹痛と水下痢!今日からできる対処法と対策


突然の腹痛と水下痢に見舞われた際、自宅でできる対処法を知っておくことは非常に重要です。症状の悪化を防ぎ、早期回復を促しましょう。


1. 水分補給を最優先に!

下痢は体内の水分と電解質を大量に失います。脱水症状を防ぐためにも、とにかくこまめな水分補給が最も重要です。

  • 何を飲む?: 水、お茶(カフェインの少ないほうじ茶や麦茶)、スポーツドリンク、経口補水液が適しています。特に経口補水液は、水分と電解質のバランスが考慮されており、効率的に補給できます。

  • どう飲む?: 一度に大量に飲むのではなく、少量(コップ半分程度)を頻繁に(15分〜30分おきに)摂るようにしましょう。冷たい飲み物は刺激になることがあるので、常温かぬるま湯がおすすめです。


2. 消化に良い食事を心がける

下痢の時は、消化器に負担をかけない食事が基本です。

  • 避けるべきもの: 油っこいもの、香辛料の多いもの、食物繊維が多いもの(生野菜、きのこ類、海藻類)、冷たいもの、アルコール、カフェイン飲料などは控えましょう。

  • おすすめの食事: おかゆ、うどん、煮込み料理(野菜を柔らかく煮たもの)、鶏むね肉のささみ(脂質の少ない部分)、白身魚、すりおろしリンゴなどが良いでしょう。乳製品は、乳糖不耐症の可能性もあるため、症状が落ち着くまで避けるのが無難です。

  • 少量ずつ: 一度にたくさん食べるのではなく、少量ずつ回数を分けて摂るようにしましょう。


3. 身体を温め、安静にする

お腹の冷えは下痢を悪化させることがあります。

  • 腹部を温める: 腹巻きや使い捨てカイロなどを利用してお腹を温めると、痛みが和らぐことがあります。

  • 十分な休息: 体力を消耗しているため、無理せず横になり、十分な睡眠をとることが回復を早めます。


4. 市販薬の使用は慎重に

下痢止め薬は、腸の動きを一時的に抑えることで症状を和らげますが、感染性胃腸炎の場合、病原体を体外に排出するのを妨げてしまう可能性があります。自己判断での使用は避け、薬剤師や医師に相談してから使用するようにしましょう。特に発熱や血便を伴う場合は、絶対に使用しないでください。


5. ストレスを軽減する工夫

ストレスが原因の場合、ストレスを解消する工夫も大切です。

  • リラックスできる時間を作る(入浴、アロマテラピーなど)

  • 適度な運動を取り入れる

  • 十分な睡眠を確保する

  • 趣味に没頭する


こんな症状が出たらすぐに病院へ!危険なサイン


多くの場合、急な腹痛と水下痢は数日で自然に改善しますが、中には医療機関の受診が必要なケースもあります。以下の症状が見られる場合は、迷わず医療機関を受診してください。

  • 激しい腹痛が続く、悪化する: 我慢できないほどの痛みや、時間の経過とともに痛みが強くなる場合は、重篤な疾患の可能性があります。

  • 高熱(38℃以上)を伴う: 特に悪寒や震えを伴う高熱は、細菌感染の可能性が高まります。

  • 血便や黒いタール便が出る: 消化管からの出血が疑われます。鮮血の場合も、真っ黒な便の場合も危険なサインです。

  • 強い吐き気や嘔吐が止まらない: 水分補給が困難になり、脱水症状が悪化する可能性があります。

  • 脱水症状の兆候が見られる: 口の渇き、尿量の減少、皮膚の乾燥、意識の低下、めまい、立ちくらみなど。特に乳幼児や高齢者は脱水になりやすいため注意が必要です。

  • 症状が数日経っても改善しない、悪化する: 2~3日経っても症状が良くならない、あるいは悪化している場合は、他の病気の可能性も考えられます。

  • 乳幼児や高齢者、持病がある方: 体力がなく、重症化しやすい傾向があるため、早めに医療機関を受診しましょう。糖尿病や腎臓病などの持病がある方は、脱水が命にかかわることもあります。

  • 海外渡航後: 渡航先で感染症にかかっている可能性も考慮し、医療機関を受診してください。


病院ではどんな検査をするの?


医療機関を受診した場合、医師は問診で症状や経過、食事内容、海外渡航歴などを詳しく聞き取ります。その後、必要に応じて以下の検査を行います。

  • 腹部触診: お腹を触って、痛みのある場所や腫れ、しこりがないかなどを確認します。

  • 血液検査: 炎症の有無や脱水の程度、肝機能や腎機能などに異常がないかを確認します。

  • 便検査: 便中のウイルスや細菌の有無、潜血の有無などを調べます。

  • 超音波検査(エコー): 腹部臓器に異常がないか、炎症や腫れがないかなどを確認します。

  • 大腸内視鏡検査: 必要に応じて、大腸の粘膜の状態を直接観察し、炎症や潰瘍、ポリープなどがないかを確認します。

これらの検査結果に基づいて、適切な診断と治療が行われます。

まとめ:急な腹痛と水下痢は早期の対処と適切な判断が重要


急な腹痛と水下痢は、日常生活に大きな影響を与えるつらい症状です。多くは一時的なものですが、中には医療機関での治療が必要な病気が隠されていることもあります。

水分補給と消化に良い食事、安静を基本とし、ご自身の症状と身体のサインに注意を払ってください。特に高熱、激しい腹痛、血便、脱水症状が見られる場合は、ためらわずに医療機関を受診することが大切です。

この記事が、あなたの不安を少しでも解消し、適切な行動をとるための一助となれば幸いです。


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