- 院長
胃のポリープについて
更新日:2021年1月7日
「胃のポリープがあり毎年内視鏡検査と言われました」
「胃のポリープを毎回取ってもらっています」
「胃のポリープを取ってもらいました」
こういう患者さんが時々います。
胃のポリープ
勿論、紛らわしいものは有りますが、そのほとんどは放置しておいて大丈夫なものです。
(胃底腺ポリープを念頭に書いています)
胃にポリープが有るからと言って毎年内視鏡検査をやる必要は有りません。
胃のポリープを切除する必要はほとんどありません。
切除しなければならないのは、出血しており貧血になっている、
大きくなってきた、十二指腸に入り込んで嘔吐してしまう、などです。
(こういうのは過形成性ポリープです)
また、バリウム検査で胃のポリープを指摘されて来院される方も
多く居られます。
バリウムの場合は、放置しておいてよいポリープなのか、腫瘍性病変であるのか
確実に区別するのが難しい場合が有ります。
従って内視鏡で確認するように勧められることが有ります。
内視鏡を行って問題のないポリープであれば、ポリープのために
毎年内視鏡検査、バリウム検査を行う必要がないのは述べたとおりです。
胃のポリープ(胃底腺ポリープ)を毎年見ていきましょうと言われたら、一度専門的な内視鏡検査を受けて頂いた方がいいと思います。
胃のポリープといわれて少し驚くかもしれませんが、そのほとんどは全く問題がない、
むしろピロリ菌が居ない証拠、くらいに思っていただければ結構です。