急性胃炎
急性胃炎とは
急性胃炎とは、さまざまな原因で胃の粘膜に炎症がみられる病気です。
通常、胃粘膜が胃酸により傷つけられることはないものの、バランスが崩れてしまうと胃粘膜は胃液により傷つけられ、炎症が起こります。
急激に発症するのが特徴であり、主に以下の症状がみられます。
急性胃炎の原因
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食事
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過度のストレス
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消炎鎮痛剤や抗生剤の副作用
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肝硬変や腎不全など慢性疾患
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感染症や寄生虫
◯食事
急性胃炎は、摂取する食事によって発症する場合があります。
胃にとって刺激の強い香辛料や塩気の強いもの、カフェインを含むものなどを摂取すると、症状が現れる場合があります。
また、アルコールの飲みすぎや暴飲暴食などでも、急性胃炎が発症するケースがあるのです。
最近は大食いなどで食べすぎになり急性胃炎になってくる方も増えています。
食べすぎは急性胃拡張となり危険な状況に陥ることが有るので本当に注意が必要です。
◯過度のストレス
過度なストレスを抱えた人の場合、胃において血液循環や粘液分泌の減少がみられます。
これにより、胃粘膜の抵抗力が弱まり胃液の分泌が増えた状態となるので、胃液により胃に炎症が伴い急性胃炎となるのです。
胃や大腸は気持ちが出る臓器と言われますね。
◯消炎鎮痛剤や抗生剤の副作用
消炎鎮痛剤や抗生剤を服用している場合、副作用として急性胃炎が発症する場合が多いです。
消炎鎮痛剤としてはロキソニンが有名であり、頭痛持ちの方は日頃から常用されるケースがあります。
急性胃炎の半数以上は、消炎鎮痛剤や抗生剤の副作用によるものと言われています。吐血などで
緊急内視鏡を行いますが、整形外科で薬の処方を受けて急性胃炎、胃潰瘍から出血というのが非常に多いのです。
この中には内服だけでなく湿布薬でも胃潰瘍を作りますので注意が必要です。
◯肝硬変や腎不全など慢性疾患
肝硬変や腎不全といった慢性疾患があると、急性胃炎の発症リスクが高まります。これは、慢性疾患により栄養や代謝の障害、血液循環の障害が発生し、それが原因で発症するとみられています。
有名なのは門脈圧亢進症性胃炎(PHG)ですね。これも吐血することが有ります。
肝硬変が基本にある場合は静脈瘤出血とともに常に考えなければならない重要なものです。
◯感染症や寄生虫
急性胃炎は、細菌やヘリコバクター・ピロリなどが原因となり発症する場合があります。また、食べ物と一緒に寄生虫が胃の中に入ることでも急性胃炎となるケースがあります。
代表的な例として、魚介類に寄生しているアニサキスが、胃粘膜から胃壁に入りこんで発症す
る場合があるのです。
急性胃炎の症状
◯食欲不振
急性胃炎になると、食欲不振の症状が見られる場合があります。食欲不振とは、食べていないのに食欲が出ない状態のことです。また、空腹を感じない場合や食べ物が偏る場合も食欲不振に該当します。
◯胃のあたりに不快感・痛みがある
急性胃炎の場合、胃の周辺に不快感や痛みを伴う場合があります。胃の粘膜に急性の炎症が発生することで、胃が痛いと感じる場合が多いです。また、びらんや潰瘍を伴うとさらに強い痛みを伴います
◯胃のむかつきや嘔吐
急性胃炎の場合、胃のむかつきや嘔吐の症状が見られる場合があります。
胃のむかつきとは、胃の消化機能が低下して食べ物が胃に長く滞留することで発生する症状です。
常に不快な感覚があり、気持ち悪くなり嘔吐するケースも少なくありません。
◯潰瘍などが原因となる吐血
急性胃炎の場合、胃にびらんや潰瘍が発生して吐血や下血を引き起こすケースもあります。
びらんとは、粘膜表面に欠損が生じている状態であり、内視鏡で観察すると中心が白い苔のように見え、その周辺の粘膜が赤くなっています。
潰瘍は、胃壁や十二指腸壁の粘膜が深く傷ついて組織がえぐれた状態のことです。大出血を伴う場合、命の危険もあり止血処置が必要になる場合もあります。
急性胃炎のまとめ症状
急性胃炎は、主に消炎鎮痛剤の服用やストレスなど気持ちから発症する場合が多い疾患です。
基本的には安静にして食事制限をおこなえば症状が改善されますが、急性胃炎は症状が強い場合があり、その様な場合は薬物療法や点滴治療が必要になる場合もあります。
もし急性胃炎で強い症状が見られる場合は、我慢せずお近くの病院で診察を受けることをおすすめします。
急性胃炎の検査方法
急性胃炎の検査方法としては腹部CTや胃の内視鏡検査が一般的に行われます。
これらは胃の状態を把握するのに適しています。
腹部CTは断層写真ですから胃の壁の厚さを観察することが可能です。
急性胃炎で壁が厚くなっている場合、アニサキスなどで一部が厚くなっている様子などが観察されると確定診断に近づきます。
腹部CTで異常を見て緊急内視鏡検査などを行うことも有りますね。
次に内視鏡検査です。
お腹の痛みが激烈で非常に強い場合、内視鏡は基本行いません。
まずは薬で痛みを無くしてからになります。
我慢できる程度の強さでは内視鏡検査を検討します。
AGMLなど、潰瘍を作っている場合があります。
当日すぐに内視鏡検査を行う場合は主に患者さんが心配で
不安が強い場合が多いですね。
食事を抜いてきていただければ当日緊急内視鏡にも
必要に応じて対応しています。
また、血液検査なども全身状態を見るのに有効ですね。
急性胃炎の治療法
大腸がんの治療方法は、内視鏡治療（大腸カメラによる治療）、外科的切除（手術）、化学療法（抗がん剤治療）があります。
内視鏡治療
急性胃炎に対する内視鏡治療はその状態によって選択されます。
アニサキスの場合は主に問診や腹痛の状況から推測して診断、
緊急内視鏡検査を行います。
治療法はアニサキスの摘出です。
摘出しても症状が残る場合があり薬の処方を行います。
急性胃炎でAGMLなど潰瘍を作っている場合は止血処置が必要に
なる場合がありますが稀です。
緊急内視鏡の必要性については問診、患者さんの話を聞くことが非常に重要で慎重に判断されます。
痛みが強く不安な場合は緊急内視鏡検査に対応可能な当院の受診を
ご検討ください。
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